【2026年】コーヒーがまた値上げ! なぜ缶コーヒーやインスタントコーヒーが高くなる?理由を紹介

コーヒー全般

スーパーやコンビニでコーヒーを買おうとして、「あれ、また値段が上がってる」と感じたことはないでしょうか。

実はここ数年、コーヒー関連の商品はほぼ毎年のように値上げが続いていて、2026年に入ってからも、大手メーカー各社が次々と価格改定を発表しているんですよね。

今回は、最近発表された値上げの内容と、その背景にある「物価高」「円安」「産地の不作」について、なるべくわかりやすく簡潔に紹介していきます。

最近発表された値上げの例

まず、2026年7月9日にUCC上島珈琲が発表したニュースを見てみましょう。

内容は同社は缶コーヒーなど家庭用飲料45品目の価格を、2026年11月1日出荷分から改定するという、ものです。

店頭での実質的な値上がり幅は5〜10%程度になる見込みとなり、定番の185グラム缶「ブラック無糖」は、希望小売価格が税抜き145円から155円になる予定で、これは実に1年10か月ぶりの値上げだそうです。

ねこじた君
ねこじた君

え、缶コーヒー1本でも10円くらい上がるの? 毎日1本飲んでたら、1年でけっこうな金額になりそうだね……

値上げの動きはUCCだけではないんです。

ネスレ日本も2026年6月には、看板商品「ネスカフェ」のインスタントコーヒー6品目を14%値上げすると発表し、8月以降の出荷分から適用される予定となります。

さらに7月1日には、カプセル式コーヒーマシン用の「ネスプレッソ」カプセル7品目を9月1日出荷分から、ボトルタイプのコーヒー飲料4品目を11月2日出荷分から、それぞれ値上げする発表もあります。

ダイドードリンコも缶コーヒーなど83品目を10月から10〜15%値上げすると発表しており、人気の「ダイドーブレンド オリジナル」は税抜き160円から180円になる見通しだそうです。

ねこじた君
ねこじた君

UCCもネスレもダイドーも?もしかして、コーヒー業界みんなで示し合わせてるの?

それは違うよ!各社がバラバラに、でも同じような理由で値上げを迫られているんだ。次はその理由を見てみよう。

なぜこんなに値上がりするのか

値上げの理由としてメーカーが共通して挙げているのは、大きく分けて3つ考えられます。

「コーヒー豆そのものの値段が上がっていること」「円安が進んでいること」「物価高で製造や輸送のコストが上がっていること」です。

① コーヒー豆の「不作」ってどういうこと?

ねこじた君
ねこじた君

ニュースでよく『不作』って聞くけど、そもそも何が起きてるの?

かんたんに言うと、「畑で採れる豆の量が、いつもよりぐっと減ってしまった」ということなんだ。コーヒーの木は実はけっこう気難しい植物で、暑すぎても寒すぎてもダメ、雨が多すぎても少なすぎてもうまく実をつけてくれない。

世界のコーヒー豆のうち、なんと約3割は南米ブラジルの畑で作られている。ところが2021年、そのブラジルを季節外れの寒波と長い干ばつが同時に襲った。ふだんなら雨がたっぷり降るはずの時期に雨がほとんど降らず、おまけに霜が降りるほど冷え込んでしまったら、木はうまく実をつけられない。この年ブラジルでは、主力の「アラビカ種」という豆の収穫量が大きく落ち込んでしまった。

ねこじた君
ねこじた君

え、ブラジル1か国の不作だけで、そんなに世界中に響くもの?

そう、世界の豆の3割を作っている国の不作だから、影響はどうしても大きくなる。しかもこれだけでは終わらなかった。

今度はベトナムでも異変が起きたんだ。ベトナムは、缶コーヒーやインスタントコーヒーによく使われる「ロブスタ種」という豆の一大産地なんだけど、2023年から2024年にかけて長い干ばつに見舞われ、こちらも収穫量が落ち込んでしまった。

ねこじた君
ねこじた君

アラビカもロブスタも両方不作って、コーヒー好きには踏んだり蹴ったりだね……

主な産地が相次いで不作になると、世界中の会社が「少なくなった豆」を取り合うことになる。取り合いが起きればもちろん値段は上がっていく。実際、ニューヨークの国際市場でやり取りされるアラビカ種の豆の価格は、2024年末になんと47年ぶりの高値を記録した。

ねこじた君
ねこじた君

47年ぶりって、僕のひいおじいちゃん猫が生まれる前のレベルの話だ……

イメージとしては、夏に雨が少なくて野菜が育たず、スーパーのキャベツが急に高くなる、というのと同じ理屈。

「畑で採れる量」が減れば「お店で買う値段」が上がる。コーヒーも野菜と同じで、天候にとても左右される農作物だということを覚えておこう。

② 「円安」ってコーヒーとどう関係あるの?

ねこじた君
ねこじた君

円安、円安ってよくニュースで言ってるけど、正直コーヒーと何の関係があるのかピンとこないんだよね

いい質問だね!日本はコーヒー豆をほとんど作っていないので、飲んでいる豆はほぼ100%を海外からの輸入でまかなっているんだよ。

海外から物を買うときは、円をそのまま使えるわけじゃなくて、ドルなど外国のお金に両替してから支払う必要がある。この「円と外国のお金の交換レート」が変わることを、円安・円高というんだ。

ねこじた君
ねこじた君

交換レート……お小遣いを両替するみたいなことかにゃ?

まさにそんなイメージだね。

たとえば1ドル=100円のときなら、1000円を両替すると10ドルになる。ところが1ドル=150円まで円安が進むと、同じ1000円で両替できるのは6.6ドルほどに減ってしまう。逆に言えば、これまでと同じ10ドル分の豆を買うためには、1500円払わなければならなくなる、ということになるね。

ねこじた君
ねこじた君

え、豆の量も質も何ひとつ変わってないのに、レートが変わっただけで払うお金が増えるの? それってちょっと理不尽じゃない?

理不尽に感じるかもしれないけど、これが為替の怖いところなんだ。豆を作る畑では何も変わっていなくても、日本円の価値が下がれば、輸入する側は自動的に高いお金を払うことになる。

実際、UCCも今回の値上げ理由のひとつとして「継続的な円安の進行」をはっきり挙げている。つまり、豆の生産量が去年と同じだったとしても、円安が進んでいるだけで、輸入コストはじわじわ膨らんでしまうということだ。

③ 「物価高」って結局どこにお金がかかっているの?

ねこじた君
ねこじた君

豆の不作と円安はわかったにゃ。でも『物価高』ってひとまとめに言われると、結局何がどう高いのかよくわからないんだよね・・・

物価高というのは、豆そのものだけじゃなく、商品ができるまでのいろんな段階でコストが上がっていることを指しているんだ。順番に考えてみよう。

まず、缶コーヒーを飲むためには「缶」が要る。缶やペットボトルなどの容器を作る材料費、これを「包装資材費」という。

次に、工場を動かすには電気が必要で、その電気代(エネルギー価格)も上がっている。工場や物流の現場で働く人たちの給料(人件費)も、物価が上がる中で見直されている。そして最後に、できあがった商品をトラックでお店まで運ぶ費用(物流費)、これもガソリン代の上昇などで膨らんでいる。

ねこじた君
ねこじた君

缶も、電気も、働く人のお給料も、運ぶトラックのガソリンも……。ほんとに全部込みで値段が決まってるんだね

そういうことだね。だから、もし仮にコーヒー豆の値段だけが落ち着いたとしても、缶や電気代や人件費が下がらない限り、商品の値段はなかなか元には戻らない。「豆の不作」「円安」「物価高」の3つは別々の話に見えて、実はどれもコーヒー1本の値段にじわじわ積み重なっているんだ。

これからどうなる?

ねこじた君
ねこじた君

じゃあ、この値上げラッシュ、いつまで続くの?

正直なところ、はっきりとは誰にも言い切れない。ただ、今わかっている範囲では、各社の値上げは2026年11月出荷分を中心に、8月から11月にかけて次々と実施される予定だ。値上げ幅はメーカーや商品によって差があるものの、だいたい5%から25%程度が中心になっている。

ねこじた君
ねこじた君

じゃあ、円安が収まったり、ブラジルやベトナムの天気が良くなったりすれば、また値段は下がるの?

可能性としてはゼロではないよ。でも、値上げの理由が「豆の不作」「円安」「物価高」という3つの積み重ねである以上、どれか1つが改善しても、残り2つが続いていれば値段はすぐには下がりにくい。

円相場やブラジル・ベトナムの天候しだいで、今後さらに価格が動くこともあり得る、というのが現実的なところだと思う。

まとめ

ここまでの内容を整理すると、2026年に相次いだコーヒー関連商品の値上げには、次の3つの理由が積み重なっていた。

ブラジルやベトナムといった主要産地での不作によって、コーヒー豆そのものの国際価格が上がったこと
円安によって、海外から豆を輸入するコストが実質的にふくらんだこと
缶やペットボトルなどの資材費、電気代、人件費、物流費といった、製造から店頭に並ぶまでのあらゆるコストが上がる「物価高」が続いていること

 

天候不順や為替の動きは、一見コーヒーとは関係のない遠い話に思えるかもしれない。でも実際には、それが巡りめぐって、私たちが毎日何気なく手に取る缶コーヒー1本の値段にまでつながっているんだよ。

ねこじた君
ねこじた君

不作、円安、物価高……この3つがそろい踏みで値上げを押し上げてたんだね。今度お店で缶コーヒーを見たら、値段の裏にある世界の動きをちょっと考えてみようっと

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